BTTFビフ役俳優が歌うおもしろFAQソングで英語リスニング

DeLorean
Frank Schwichtenberg / CC BY (https://creativecommons.org/licenses/by/4.0)

誰もが知る大ヒットSF映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズで、名物悪役のビフ・タネンを演じていた俳優、トム・ウィルソン。

先日、ニューヨーク・メッツが彼の息子をドラフト指名した、というニュースを見て、久しぶりに彼のBTTFに関する持ちネタソングを思い出したので、少し古い動画にはなりますが、ご紹介したいと思います。

ビフ役俳優トム・ウィルソンのFAQソング

トム・ウィルソンは、俳優だけでなくコメディアン、ミュージシャン、声優などとしても活躍する多才な人なのですが、BTTFのビフのイメージが強すぎて、かなりの年月が経った今でも、あの映画について同じような質問ばかりされるそうで。

この歌は、その何度も浴びせられてきた質問をネタにしたものです。BTTFファンならじわじわ笑えること間違いなし。

streetとmeet、nameとsameなど、随所で韻を踏んでいるので、ぜひ英語の語感とともにお楽しみください。

Biff's Question Song (Stand-up Comedy)

When I’m flying in a plane or I’m on the street
飛行機に乗ったり道を歩いたりしてると

There’s a lot of friendly people that I like to meet
気さくな人にたくさん出会えるのはいいのだが

They shake my hand and never ask my name
握手を求めてきて、僕の名前も聞かず

And they start asking questions that are always the same (Hey!)
お決まりの質問をしてくるんだ(ヘイ!)

What’s Michael J. Fox like?
マイケル・J・フォックスってどんな人?

He’s nice
いい人だよ

What’s Michael J. Fox like?
マイケル・J・フォックスってどんな人?

Nice guy
いい人

What’s Michael J. Fox like?
マイケル・J・フォックスってどんな人?

He’s an alien!
エイリアンさ!

Stop asking me the question!
もうその質問はやめてくれ!

I went to the bar mitzvah of my nephew Josh
甥のジョッシュのバル・ミツバー(ユダヤ教の成人式)に行った時のこと

Now I’m not Jewish but I like to nosh
僕はユダヤ人じゃないが、食べるのは好きなんだ

Put on my yarmulke, started to pray
ヤムルカ(縁なしの小さな帽子)をかぶってお祈りを始めると

When the rabbi leaned over and I heard him say (Hey!)
ラビが身を乗り出してこう言ってくるんだ(ヘイ!)

Was that real manure?
あの堆肥って本物?

No it wasn’t.
本物じゃないよ

Was that real manure?
あの堆肥って本物?

No-o.
いいや

Was that real manure?
あの堆肥って本物?

It’s a MOVIE!
映画だから!

Stop asking me the question!
もうその質問はやめてくれ!

Can we take your picture? Come on, look mean!
写真撮ってもいい?さぁ、意地悪な顔して!

Would you call my friend a butthead on his answering machine? (Hey!)
友達の留守電にbutthead(マヌケ)って吹き込んでくれる?(ヘイ!)

Questions, questions, just fill my head
質問で頭がいっぱいになり

I went to my doctor, my doctor said (Hey!)
病院に行ったら医者がこう言うんだ(ヘイ!)

What does a Key Grip do?
キーグリップ(特機部チーフ)って何をするの?

Set up lights.
照明のセッティングだよ

What does the Best Boy do?
ベストボーイ(第一照明助手)って何をするの?

Help the Key Grip.
キーグリップの助手だよ

What does a producer do?
プロデューサーって何をするの?

I don’t know!
知るか!

Stop asking me the question!
もうその質問はやめてくれ!

Do you all hang out together?
共演者で集まったりするの?

No, we don’t.
しないよ

How’s Crispin Glover?
クリスピン・グローヴァーは元気?

Never talk to him.
二度と話すことはないね

Back to the Future 4?
バック・トゥ・ザ・フューチャー4は?

Not happening!
絶対ないって!

Stop asking me the question! (Hey!)
もうその質問はやめてくれ!(ヘイ!)

Who’s the nicest famous guy you know?
知り合いの有名人の中で一番いい人は?

Adam Sandler
アダム・サンドラ―かな

Who is the biggest jerk?
一番性格悪いのは?

Gary Busey
ゲイリー・ビューシーだね

How much money do you make?
どのくらい稼いでるの?

More than you do!
お前よりはな!

So stop asking me the question!
だからもうその質問はやめてくれ!

ビフ役俳優トム・ウィルソンのFAQカード

さらに、お決まりの質問をしてくるファンに手渡せるように、よく聞かれる質問への答えを書き連ねたカードも持ち歩いているとのこと。その内容が、アメリカのエンタメ雑誌各紙で取り上げられていました。ざっと全文を訳してみたので、ご紹介します。

【和訳】
僕はトム・ウィルソン。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』全3作に出演した。マイケル・J・フォックスはいい人。連絡を取り合ったりはしていない。クリストファー・ロイドもいい人。シャイな人だよ。クリスピン・グローバーは変わり者。だけど自分で言っているほどじゃない。仲良くやってたよ。リー・トンプソンもいい人。元々はエリック・ストルツがマーティーの役をやってたんだけど、演技の問題でクビになった。1作目は1984~85年に撮影された。その続編も立て続けに撮影されたんだけど、これをやった映画会社はそれまでなかったみたい。ホバーボードは飛んでいたわけではなく、クレーンからワイヤーで吊るされていた。堆肥は、ピートモス、コルク、泥、あと粘りを出すための食用物質で作られていた。デロリアンは自動車としては不良品で、僕のような普通サイズの人間でも出入りするのが難しい大きさだった。映画にはストーリーの転換点となるポイントがたくさん隠されているが、僕にはそれがどこだか分からない。撮影中にアドリブで生まれたたくさんのセリフの中で、「butthead(マヌケ)」と「Make like a tree, and get out of here(木の真似をして失せろ)」は僕が考えた言葉。全3作の中で僕のお気に入りは3作目。乗馬、ロープ、早撃ち、6連発拳銃など、西部劇のスキルが身に付いたから。フィラデルフィア出身の僕には、わくわくする経験だった。共演者の記憶は一番良い時のまま止まっているけど、みんなが今どうしているかは全く知らない。スティーヴン・スピルバーグは製作総指揮で、ロバート・ゼメキスが監督。このシリーズが文化の試金石的な映画になるとは誰も思っていなかったけど、友情と冒険のテーマが観客の心を大きく動かした。そのおかげで、僕は時間の節約のためにこのポストカードを作らなきゃいけなくなったわけだ。この映画は僕の初出演作だった。『Ninja Turf』での殺され役を数に入れなければね。愛はお金よりも大切なもの。僕はみんなが思っているほど稼いでいない。あの映画について僕があまり語らないのは、スタンドアップ・コメディと音楽活動で忙しいから。どちらもあの映画が成し遂げた功績の足元にも及ばないけど、やりがいを感じて楽しんでいる。だからその二つに集中しているんだ。『ザ・トゥナイト・ショー』でジョニー・カーソンとジェイ・レノと共演した。同時にじゃないけどね。http://www.imdb.comに出演俳優としてクレジットされていることはとてもうれしいし誇りに思っている。僕は絵も描いている。僕への連絡は、http://www.tomwilsonusa.comまで。ありがとう。皆さんに神の祝福がありますように。

笑えるだけでなく、トム・ウィルソンの人の良さが表れていて、後半にかけて少しほっこりする内容にもなっています。
BTTFシリーズで超有名人になって、いまだにその栄光を背負っているけれど、彼のアイデンティティーはそこにはないんだろうな、と。コメディアンやミュージシャンとしても地道に活動する彼を、心から応援したくなります。