TOEIC満点は誰でも取れる!長期スパンで英語のリスニング力を着実に上げる方法

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今回は、海外経験なしでTOEIC990点を取った私が本気でおすすめする、英語のリスニング力を確実に上げる方法をご紹介したいと思います。

ただし残念ながら、TOEICの試験を間近に控えて「今すぐリスニング力を上げたい!」と考えている方向けの内容ではありません。今すぐスコアを伸ばすための小手先のテクニックをお求めの方は、そういうことを謳っているサイトや教材をお探しください。

ここでお伝えするのは、少し時間はかかるかもしれませんが、無駄な努力を減らして、確実にリスニング力を上げる方法です。長期的に続ければ、誰でもTOEIC満点を取れると私は思っています。

興味のある方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

先に結論から

いろんな勉強法を試しながら私がたどり着いた結論は、これです。
9割聞き取れる英語を、完全に理解できるようになるまで聞きまくる
結局はこれに尽きると思っています。

なんだそんなことか、と思われた方は、他のサイトへ移動していただいて大丈夫です。
このページでは、そんなことをただ延々と書いているだけですので……

つまり、「自分には簡単すぎるかな?でも100%理解できているかは怪しいな」と思えるくらいのレベルの英語を、日本語と同じように理解できるまで何度も聞く。完璧に自分のものになったら、少しレベルを上げて、また9割の理解度を10割にもっていく。少しずつ難易度を上げながら、それを繰り返していくのです。

完全に理解できるってどんな感じ?

ここでの「完全に理解できるようになるまで」というのは、「母語と同じように理解できるようになるまで」という意味です。

バイリンガルや帰国子女でもない限り、まったく同じように理解できるようにはならないのでは?と思われる方もいるかもしれません。

ですが、どんなに英語が苦手な人でも、たとえば「apple」と聞けば、すぐに頭にりんごの絵が思い浮かぶのではないでしょうか。「apple」と聞いたときと「りんご」と聞いたときで、イメージするものに差はないはずです。

では、「There is a park near my house.」はどうですか?「apple」のようなモノではありませんが、それでも、もしこの文を聞いて完全に意味が理解できれば、日本語で「私の家の近くに公園があります」という文を聞いたときと同じ絵なり情景なりが頭に浮かぶはずです。

こうやってレベルを徐々に上げていくと、どこかで絵が浮かばなくなります。自分のものになっていない単語や文法や音が出てくると、とたんにそれは単なる文字の羅列となり、イメージできなくなるのです。

そこで頭に絵が浮かばない要因を明確にして、解決した上で、絵をイメージしながら何度も繰り返し聞きます。そうやって、出てくる単語や文法や音を、母語と同じように自分のものにしていくのです。

なぜ9割聞き取れる英語を聞いた方がいいの?

なぜ少し簡単に思えるくらいの英語を聞いた方がよいのかというと、その方が、完全な理解に届いていない原因を突き止めやすいからです。

「だいたい聞き取れたけど、途中の単語の意味はちょっと怪しかったな」とか、「このフレーズは聞いたらなんとなく意味は分かるけど、自分では使えないな」という感じで、残りの1割というのは、何度も繰り返し聞いたり調べたりすることで解決しやすいものです。

これが、理解度が低いものになると、「何が分からないのか分からない」という状態になります。聞き取れない原因を特定できなければ、そこから聞き取れる状態にもっていくことはできませんし、その原因が多すぎると、どこから手をつけてよいのか分からなくなります。

難しすぎる英語をいくら聞いても時間の無駄

英語を勉強している人は往々にして、自分のレベルに見合わない難しいものを聞いたり読んだりしがちです。

ですが、たとえば “How can I get to the airport?” “It’s John speaking.” “The restaurant is around the corner.” などの短い英文を聞いて一回で確実に意味をつかめない人は、TOEIC対策本で長文リスニングパートの問題をいくらやったところで、残念ながら時間の無駄だと思います。

自分の今のレベルに見合わないリスニング問題をいくら解いたところで、その問題自体は解けるようになっても、リスニング力はずっと変わらないままです。

特に、「自分は英語が得意だ」と思っている人ほど、5~7割程度しか理解できていない状態で、映画やドラマを字幕なしで流してみたり、BBCやCNNのニュースを聞き流してみたりしがちなのですが(昔の私がそうでした)、はっきり言って時間の無駄です。

自信のある人ほど、謙虚に自分の今のリスニング力を見つめ直して、少しレベルを下げたものを100%完全に自分のものになるまで聞くことをおすすめします。

分かったつもり、が一番危険

5~7割しか聞き取れない英語を聞き続けることの問題として、聞き取れない原因を突き止めにくいということを挙げましたが、もう一つ重要な点として、脳がなんとなくしか聞き取れない状態に慣れてしまうということもあります。

理解度が5~7割でも、聞いているとなんとなく分かったような気になります。そういうものを聞き続けるとどうなるかというと、脳がどんどんその状態に慣れていって、「英語は5~7割しか分からなくても大丈夫」というモードになってしまうのです。

TOEICを受けていて、「聞いている瞬間はなんとなく意味が分かっているのに、AからDの選択肢を聞いているうちに忘れてしまう」と思ったことはありませんか?それ、実は「分かったつもり」なだけで、本当は分かっていません

母語を聞いているときと同じように、意味が理解できて頭に絵やイメージが浮かんでいれば、そんなにすぐには忘れないものです。

TOEICでは、「なんとなく分かったつもり」で聞いていると、選択肢を聞いているうちに、気付けばもう頭に何も残っていない状態になります。

AからDの選択肢の中には、色んなストーリーを想起させるような関連単語が巧みに散りばめられているので、最初の時点ではっきりと頭にイメージしながら正しく理解できていないと、選択肢を聞いている途中で「あれ、やっぱりこう言っていたのかな」と考えがブレてしまいます。

英語を聞き流すのは良くない?

よく、「聞き流し学習ってどうなの?」と聞かれることがあります。それに対する私の答えは、「完全に理解できる英語を聞き流すのはOK、そうでなければ時間の無駄どころか逆効果」です。

「いやいや、留学したら3ヵ月目くらいから急に聞き取れるようになったって誰かが言ってたよ」とおっしゃる方もいるかもしれません。

たしかに、中学生くらいまでの柔らかい頭があれば、英語を大量にインプットすることで、ネイティブ並みのリスニング能力を身に付けられるかもしれません。また大人でも、聞き取れなければ窮地に追い込まれるような切迫した状況で膨大な量の英語をインプットすれば、自然と聞き取れるようになるかもしれません。

ですが、聞き取れなくても別に何も困らない状況で、よく分からない英語を大量に聞いたところで、いつまでたってもよく分からないままです。そのうちに急に道が開ける、なんてことはあり得ません。

とにかく、完全に理解できて、集中しなくても頭に絵やイメージが浮かぶようになるまでは、漫然と聞き流さないこと。何か他のことをしながらでも、日本語のラジオを聞いているような感覚で内容が頭に浮かぶのであれば問題ありませんが、そうでなければ、ただ英語を流していても、それは単なるBGMです。そうやって聞き流すことに慣れてしまうと、TOEICの音声もBGM感覚で聞いてしまうことになります。

英語を聞くときは、聞こえてくるすべての単語の意味、文法、音を自分のものにするぞ、という気持ちで聞いてください。

完全に聞き取れるTOEICを体感してみよう

ネット上で探してみると、「TOEICの問題を日本語で聞くとどんな感じか」を体験できる音声や動画を見つけることができると思います。

TOEIC日本語版をやってみよう!
【会話問題】ネイティブがTOEICを受けたらこんな感じになる

日本語で音声を聞くと、自然と頭に絵が浮かびますよね。実際のTOEICを受けているときにも、こんなふうに日本語で聞いたときと同じように絵やイメージが頭に浮かぶことが理想です。リスニング力が上がると、TOEICはこういう感覚で受けられるようになります。

また、上のTOEIC日本語版をやってみて、「日本語でもちゃんと聞いていないと解けない」ということも実感されたのではないでしょうか。

そうなんです。TOEICは英語が聞き取れるようになりさえすれば簡単に解けると思っている方が多いかもしれませんが、英語の母語話者でもある程度集中して聞いていないと正解できないのがTOEICなのです。

ぜひ、日本語版を試すことで、「TOEICで音声が完全に理解できる状態」がどういう状態かを体感した上で、本番ではそれと同じ種類の集中力をもって臨んでいただければと思います。

どんな教材を選べばいいの?

では、どんな教材を使って勉強すればよいのかというと、「実際に聞いてみて、ちょっと自分には簡単かな?と思えるレベル」がちょうどよいです。

昔買ったリスニング教材で、もう自分には必要ないなと思って放置していたものがどこかに眠っていないでしょうか。もしあれば、もう一度聞いてみて、本当に100%理解できるか確かめてみてください。

教材を選ぶ際は、自分で完全に理解できる状態にもっていけるものを選んでください。スクリプトや解説が付いているものがよいでしょう。

また、飽きずに聞き続けるためには、できるだけストーリー性のあるもの、自分にとって内容が面白いと思えるものが望ましいです。

様々なレベルに対応した教材やオンラインサービスはいくらでもあります。ぜひご自身のレベルと好みに合うものを探してみてください。

まとめ

英語のリスニング力を上げるには、9割理解できる英語を、完全に理解できるようになるまで聞きまくること。完全に理解できるようになってから、次のステップに進むこと。

英語の苦手な人は焦らず、得意な人は過信せず、自分の今のレベルをきちんと自覚して教材を選ぶこと。

英語を流すときは、頭に絵やイメージを描きながら、100%理解しようという気持ちで集中して聞くこと。

時間がかかりそうに思えるかもしれませんが、これがリスニング力を上げる一番の近道です。

Good luck! You can do it!!